その他COBOL関連コラム
vol.2 そもそもCOBOLとは?
COBOLとは、「Common Business Oriented Language」(*4)の略で1959年に国際標準として公開されたプログラミング言語です。(還暦を迎えました。)
現在でもCOBOLは金融系や証券さらに官公庁などのシステムで多く採用され実際に稼働・運用(*5)されています。(『世界の約半数において未だにCOBOLが稼働している。(日本でも第2位)』という報告(*6)もあります)
システムの開発においても、COBOLを採用しているプロジェクトがあります。
(『ソフトウェア開発データ白書2018-2019』《IPA発行》によるとシステム特性(言語)で1位:Java(42.7%)、2位:COBOL(13.3%)となっています。開発規模が1Mステップ(1,000,000行)以上の大規模プロジェクトでは開発時の利用言語は100%がCOBOLとなっています)
ほとんどが基幹業務システムのため、費用対効果の観点(*7)から刷新できていない中小企業でも稼働しています。
昔からメンテナンスを繰り返しながら存続(*8)させているため、理解するのも難しい複雑(*9)な業務を行なっているシステムになっており移行リスクがかなり大きい。(そのため本音では、オープン系などに置き換えたくても捨てられないシステムとなっています。)
注.
(*5) 2019年3月の『日経 xTECH』の調査によると、COBOLを使ったシステムが「ある」と答えた企業の割合は、実に61.6%に上っています。登場から60年を迎え、2000年代以降にその多くがリプレースされたとみられていましたが実際は全く違っています。約6割に上る企業では、いまだにCOBOLシステムが稼働している状況です。
(*6) 2019年現在『ガートナー』によればメインフレームが世界1万サイト以上あって3万8千のレガシーシステムがありCOBOLは全プログラム約3,100億行のうちの約65%の約2,000億行あって毎年約50億行が増えています。『COBOL Cowboys社』の調査ではフォーチュン500企業の90%がCOBOLプログラムを使い続けています。『マイクロフォーカス社』によればCOBOLシステムを運用している組織が万単位で存在しCOBOLがトランザクション処理システムのうちの70%で使用されています。
(*7) 経営レベルの視点から、現行のシステムを新しいシステムに変える理由を考えると「システムの処理内容が同じであれば、お金をかけてまで新しいシステムに変える必要はない」という結論になります。COBOLをなくすメリット - デメリット』(効果) > 掛かる費用が予測できない限り、COBOLシステムを変える必要性は無いと判断されます。
(*8) 業務的には業務の拡大や業容の変更などによる事務処理の手順や内容の変更を都度反映していたため、現行の業態に合わない処理もあるが処理結果に不都合がないので「さわらぬ神に祟りなしで行こう」と判断した過去に決めた手続きで行わなくてはならない既存取引先(顧客)に対応するため当初のまま継続している処理システム的にはいわゆる汎用機(メインフレーム)のCOBOLプログラムで“遺物”と揶揄される「なぜこのような計算をしているのかわからない」「何を処理しているのかよくわからないけど、問題なく動いている」『レガシープログラム』がこの代表です。
(*9) 《レガシー》の一番の問題は「プログラムに対応した(プログラムの処理手順に同期の取れている)ドキュメント(設計書・仕様書あるいは処理説明書といった文書)が存在していないためプログラムは何となく動いているが誰も手が出せなくなっている」ということです。“何をどのように処理(計算)しているのか”わからなければ、COBOLでなくてもプログラムに構文規則でのエラーがなければ、“それが正しくない”とはわかりません。
※厚生労働省の「毎月勤労統計調査システム」の問題も、COBOLプログラムに間違いがあったのではなく、計算式が変更になっていることをプログラムに反映する指示と確認がなかったことだと言われています。
実際、『Javaのレガシー化』は、改変の早いWeb系システムの大きな問題になっています。
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vol.2 そもそもCOBOLとは?
COBOLとは、「Common Business Oriented Language」(*4)の略で1959年に国際標準として公開されたプログラミング言語です。(還暦を迎えました。)
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